(株)TBSアクト 代表取締役社長
安田 淳さん
プロフィール
1990年TBSに入社。約25年間に渡り、人気バラエティ番組の制作・演出に携わる。おもな番組は、『オールスター感謝祭』『リンカーン』『水曜日のダウンタウン』『史上空前‼笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』など。2023年に(株)TBSアクト代表取締役社長に就任。
楽しくないわけがない。
エンタメの仕事は、毎日が特等席
―現在のエンターテインメントについてどうご覧になっていますか?
とにかく「いまの若い人たちは、いいなあ」って思ってます(笑)。映像ひとつとっても僕らの時代で身近なものといえば、テレビの地上波オンリー。ゴールデンタイムでバラエティ番組を手がけられるプロデューサーや総合演出なんて全局あわせても30人くらいしかいませんでした。でもいまはテレビだけでなく、NetflixなどのOTT※や個人が作品をアップできるYouTubeなどさまざまなコンテンツの出口があり、無数のクリエイターたちが自分を表現している時代です。もちろん、だからこその苦労はあるんですが、多彩なエンターテインメントをシャワーのように浴びるなかで、自分の“本当にやりたいこと”を見つけることができると思うんですよ。
※OTTとは、Over The Top(オーバー・ザ・トップ)の略語で、インターネットを介して動画や音声などのコンテンツを配信するサービスのこと。
―安田さんにとって、エンタメという仕事の醍醐味は?
数えきれないほどあります。僕は人を楽しませたり、喜ばせるのが好きですし、その“人”のなかにはきっと自分も入っています。コンテンツ制作は、演者さんたちの表現をスタジオや中継、ロケという特等席で見られる仕事。どんなに苦労があっても、こんなに楽しいことはやめられません。そういう意味では『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』『リンカーン』(TBS系)といった番組で、ダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんなど、超一流の芸人さんとの仕事を実現できたことは、最高の体験でした。
好きを大好きにする努力を重ね
自分だけの色を発見しよう
―この世界で活躍していくために大切なことは?
自分の個性を信じる一方、他人の個性も受け止める姿勢です。エンタメの仕事ってひとりで完結できることはほとんどないんです。テレビだったらひとつの番組に数百人が関わりますからね。そのなかで、全員がまったく同じ好みだけを追求していたら、それって多分つまんないですよ。自分の“色”を知り、ほかの人と混ざり合うことで新しい世界が描けるんです。学生のうちに、自分は何が好きで、何で感動するのかをしっかり感じてほしいですね。この世界は、そんな“好きを大好きにする”努力がとても大切だと思います。
―では、最後に若者たちにメッセージをお願いします。
次の最先端をつくるのは、僕でもないし、現役のスタッフでもない、まさにこれを読んでいるあなたたちです。楽しくないわけがないから、エンタメの世界にぜひ飛び込んできてください。
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