卒業生インタビュー / 沼田 徹さん

PAミキサー

沼田 徹 さん

00年度卒 / (株)スターテック

沼田 徹さん
おもな担当作品

コンサート:サザンオールスターズ『茅ヶ崎ライブ2023』
イベント:キヨ『キヨの東キヨドームinTOKYO DOME』

フジロックの圧倒的な音圧にドギモを抜かれ、PAをめざした

  • Question 1 PAミキサーになろうと思ったキッカケは?

    東放学園在学中に、仲間と出かけた『FUJI ROCK FESTIVAL』ですね。そこで体験した圧倒的な音圧にドギモを抜かれて、「これはPAだな」とこの道を選びました。そのときに感じた音圧の衝撃、インプレッションみたいなものは、いまだに現場で感じ続けています。

  • Question 2 PAとはどんなお仕事なのですか?

    簡単にいうと、大きな音をお客さんに届ける仕事。そして、そのためにアーティストを支える仕事でもあると思います。前者は“ハウスミキサー”といって、会場の巨大なスピーカーを操って、観客に音楽を届ける役割。後者は“モニターミキサー”がそのひとつですが、ステージ上にいるアーティスト自身に歌や演奏を聴かせる役割です。

  • Question 3 モニターミキサーはどんな作業を?

    舞台袖のミキサーを使って、イヤモニ(アーティストが耳につけているモニター用イヤホン)から聞こえてくる各楽器の音量バランスを調節したり、ステージ上の生音の響きも含めて、アーティストが歌いやすい音の環境を作っています。いつもアーティスト本人と「もう少しギターを上げたほうがいいよね」なんて、言葉を交わしながら音作りしていますよ。

  • Question 4 アーティストとのコミュニケーションが密接になる仕事ですね。

    自分の演奏に専念しているアーティストを客観的に見て、どんなアドバイスができるかが重要になります。ライブ終わりに「歌いやすかったよ」「楽しかったです」みたいな一言が返ってくるとうれしいですよ。

  • Question 5 会場いっぱいに音を響かせるハウスミキサーの醍醐味は?

    自分が少し音量を上げるだけで、場内が一気に盛り上がったり、バラードにきれいなエフェクトをかけたら、しくしく泣いているお客さんがいたり。感情があふれているお客さんの様子を見るとやりがいを感じますね。一方で、『キヨの東キヨドームinTOKYO DOME』は音楽ライブと違って、トークがメインのイベント。320度くらいまでグルっとお客さんが入るなかで、とにかくキヨさんの声が会場のどの位置にいても明瞭に聞こえるようこだわりました。

  • Question 6 PAをめざす人にアドバイスを!

    最近は音響機材もだいぶ軽くなって、体力的な負担も減ってきたので、男女問わず活躍できる職業になりました。グループ系のアーティストも多いので、たくさんのマイクやイヤモニを管理する作業などは、きめ細かな女性に向いていると感じます。とにかく男女を問わず、やりたいなら “なせばなる”の精神です。信念を貫いてがんばってほしいですね。

Message

男女問わず活躍できる仕事。
"なせばなる"の精神で!

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レコーディングエンジニア・サウンドクリエイター

松本靖雄 さん

88年度卒 / ZeeQ CO.,LTD.

松本靖雄さん
おもな担当作品

櫻坂46『Unhappy birthday構文』
乃木坂46『ビリヤニ』
日向坂46『お願いバッハ!』
V from BTS - Slow Dancing / THE FIRST TAKE

目に見えない"音"が相手。
だからこそ、面白い

  • Question 1 松本さんがレコーディング業界への一歩を踏み出したきっかけは?

    当時、学校で配られた就職希望調査票があって、私は“希望する勤務地”の欄に、いきなり“ソニー・ミュージックスタジオ”と書いたんです。ふつうは“東京都”とか地名を書く欄なんですけどね(笑)。でも、先生がそれを頭の片隅で覚えてくれていて、学校にソニー・ミュージックスタジオからアルバイトの求人があった際に、真っ先に僕にそのアルバイトを紹介してくれたんです。それが業界に入ったきっかけです。

  • Question 2 松本さんが現在手がけているお仕事は?

    レコーディングの仕事といっても、実際にマイクを立てて歌や楽器の音を収録する“録り”、収録された複数音声をひとつのLR音源にまとめる“ミックス”、総仕上げとして楽曲の音量や音圧(聴き応え)を整える“マスタリング”などのさまざまな作業があります。近年、私はミックスとマスタリングを手がけることが多く、乃木坂46や櫻坂46、AKB48のほか、K-POPアーティストが中心です。

  • Question 3 たくさんのメンバーが歌うガールズグループのミックスで意識していることは?

    大人数の音源の調整は大変ですが、メンバー一人ひとりの声質や歌のキャラクターを活かしたいから、たとえ歌詞が2行しかない場合でも、その子にふさわしい音の設定を個々に作り込んでいます。

  • Question 4 YouTubeでの音楽コンテンツ作品のミックスも担当されていますね。

    今はリスニングの環境もさまざまですが、どんなメディアで再生しても、華であったり、色気を感じさせる音作りをめざしています。常にほかとは違う、人を惹きつけるようなものを意識していきたいですね。

  • Question 5 レコーディングエンジニアになるために、学生時代にやっておいたほうがいいことは?

    私の強みは、90年代半ばまでのアナログレコーディングとその後のデジタルレコーディングの両方を経験していることだと思っているんです。アナログレコーディングを知るために、CDとレコードを聴き比べてみるのもいいですね。また、音源を聴く際に、楽器がどの位置に配置されているのかをイメージして絵を描いてみることも、すごく勉強になると思いますよ。

  • Question 6 このお仕事の醍醐味は?

    一流のアーティストと出会い、彼らの感性を目の当たりにしながら、音で会話ができること。目に見えない音で評価されるのがこの仕事で、なかなか評価が目に見えないけれどアーティスト本人やわかる人には確実に伝わっている、そこが面白い。レコーディングにチャレンジするなら、ぜひその奥深さを味わってください。

Message

評価が目に見えづらい仕事だけど、
確実に人の心に届くもの。

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レコーディングエンジニア・サウンドクリエイター

涌井良昌 さん

13年度卒

涌井良昌さん
おもな担当作品

のん『Renarrate』
Prime Video ドラマシリーズ『人間標本』オリジナルサウンドトラック
映画『トリツカレ男』オリジナルサウンドトラック

J-POPから映画のサントラまで
多彩なジャンルで活躍中

  • Question 1 涌井さんがレコーディングエンジニアという職業を知ったキッカケは?

    もともと山下達郎さんと大瀧詠一さんがすごく好きだったのですが、CDを聴いているうちに「音の雰囲気が似ているな」と思って。調べてみると、どちらも吉田保さんという方がレコーディングを手がけていると知り、そこから興味を持ちました。東放学園を選んだのも、当時、吉田さんが特別講座などで来校されることがあると知ったからです。

  • Question 2 レコーディングエンジニアとはどんな仕事ですか?

    歌や楽器の音を録音し、各パートの音量や音質を調整する“ミックス”によって、CDなどの音源をつくる仕事です。楽曲を聴いたときの第一印象や雰囲気をつくっていく役割といえばわかりやすいかもしれません。

  • Question 3 仕事の醍醐味は何でしょう?

    ジャンルや作品ごとに音作りのテーマが違うから、そこは面白いですよ。J-POPなら歌の魅力、映画音楽なら映像を邪魔せずにいかにいい音楽に仕上げるか、アニソンならキラキラ感というように、飽きずに仕事を楽しめています。

  • Question 4 学生時代に一番努力していたことは?

    どの授業も楽しかったおかげで、2年間は勉強していた記憶しかないです(笑)。放課後も土日も学校が開いていれば機材を触ったり、ノートをまとめたりという毎日でした。みなさんも、興味のあることを仕事にできるチャンスがあるなら、挑戦してみてもいいんじゃないかと思います。

Message

好きなことを仕事にできるチャンスがあれば、
挑戦してみて。

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MAミキサー

長谷川星香 さん

17年度卒 / (株)サウンド・シティ

長谷川星香さん
おもな担当作品

スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』

作品の命である「声」や「音」を
扱う仕事です!

  • Question 1 東放学園で学ぼうと思った理由は?

    「バンドが好き! ライブが大好き!」で、音楽・音響を学べる学校を探していました。次第に、コンサートやライブの現場に立つより、秘密基地のようなポストプロダクションスタジオでの仕事に興味がわき、音響技術が学べる音響技術科を選びました。 学校にあった機材は、実際に現場でも使われているものが多かったため、入社当時は臆することなく仕事ができました。

  • Question 2 現在担当されているボイス収録・整音業務の面白さ、難しさは?

    MAミキサーは、映像に合わせて声優の声やナレーションを収録し、効果音などの音の素材を揃えて、完成品にする仕事です。現在は、アプリゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(以下:ガルパ)のボイス収録を担当しています。 それぞれ録った声を整音してキレイに聞こえやすくしていくのですが、メインキャラクターの40人ほどの女の子の声を聞き分けられるようになって、今では、「女の子ものなら怖いものなし」です(笑)。 実際に収録していて、声優やアーティストさんがこうくるだろうなというのを「超えてくる瞬間=表現」に出会えると、「命を吹き込んでいる仕事」に関わっている充実感があります。

  • Question 3 忙しい仕事だと思いますが、ワークライフバランスはどうですか?

    収録がない日は10時出社で、会社で収録済みの音声の整音や、キャクターごとに録っている声を脚本の順番に入れ替えて、会話ができあがっているか最終チェックをしたりして、19時ぐらいには退社します。土日祝日は基本的にお休みなので、ライブを見に行ったりしていますね。

  • Question 4 音響の仕事を志す人へメッセージを!

    実は、高校生のときに、好きなアニメのキャラがいたのですが、去年その声優さんとお仕事ができて、「初恋の声だ! この仕事をやっていて良かった!」と思いました。「憧れの人に会いたい、この人と仕事をしてみたい」というミーハーな気持ちも、エンタメの世界をめざすうえで大切な情熱だと思います。

Message

“好き”という気持ちは、
エンタメの世界で武器になる。

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