アニメができるまで
アニメ業界の進化と夢を形にする力
アニメは今や、日本だけでなく世界中で愛されるエンターテインメントになりました。劇場版、テレビシリーズ、配信限定作品など、その形は多様化し、私たちの日常に深く溶け込んでいます。デジタル技術の進化も相まって、アニメ表現の可能性は無限に広がっています。
このページでは、一つのアイデアがアニメ作品となり、最終的に視聴者の元へ届くまでのプロセスを、「アニメ作品を届ける側」の視点から徹底解説します。

-
企画

現在のアニメは、放送局や制作会社、出版社、スポンサーなどが集まった“製作委員会”によって企画がまとめられることが多い。会議が重ねられ、コンセプトやシリーズ構成、スタッフの人選や主要キャストなど、作品の枠組みが決められていく。
-
シナリオ

全体の流れを考えたシリーズ構成に従って、シナリオライターが各話の脚本を執筆。アニメ監督らがチェックを行い修正を加えていく。原作のあるアニメでは、再構成したり、オリジナルのストーリーをつくることもある。
-
設定・デザイン

キャラクターやメカのデザインをしたり、美術監督が“イメージボード”と呼ばれる絵で美術プランを提案。彩設計のスタッフが作品全体の色のテイストを決める。ここで生まれる世界観が作品のたたき台となる。
-
絵コンテ

絵コンテとは、アニメ監督・演出が脚本のイメージをビジュアル化したもの。カット割りやカメラワークなど、作品の演出面を決定する重要な作業だ。これをもとに各部署ごとに素材の制作が進行する。
-
レイアウト

絵コンテで決まった映像の流れをより具体的に詰めていく段階。一つひとつの場面に対し、カメラアングルや映るものの配置などを決める。レイアウトはその後の作画スタッフにとって、映像の設計図となる。
-
原画

いよいよアニメを“描く”作画作業を開始。アニメーターが動きのポイントとなる各カットの原画を描き、タイムシートにタイミングを記入していく。作画監督が各スタッフが描いた絵のテイストを統一したり、動きを修正していく。
-
動画

原画をもとに、動きを中割りし、トレースする。その後、確認・ 修正を行って仕上にまわされる。以前は作画用紙に鉛筆で描くアナログ作画が中心だったが、液晶タブレットを使ったデジタル作画が主流になっている。
-
仕上

色彩設計によって指示された色指定を基に、ペイントソフトで彩色(ペイント)をする。時間帯や天候、キャラクターの心情によって、色が変化する。
-
美術

レイアウトから起こされる“背景原図”をもとに背景画を作成。筆とポスターカラーなどによる手描きと、コンピュータ上のデジタル作業が混在しているパート。3DCGによって背景がつくられることも多い。
-
3DCG

3DCGソフトを使用しモデリング(カタチを決める)、マテリアル(質感を決める)、マッピング(さまざまな効果や画像を貼りつける)などを行い、制作工程で必要なキャラクターや小物や背景などをCGで制作する。最近では、まるで手描きのアニメ絵のように見えるセルルックなアニメ作品も多い。
-
撮影・特殊効果

作画やCG背景などの素材をひとつに合成して映像化。さらに画面にさまざまな特殊効果(エフェクト)を加えたり、画の質感を調整して、作品の雰囲気を作りあげる。
-
編集

バラバラにあがってくる場面を順番につなぎ、カットとカットの間の不要な部分を整理して、1本の映像にまとめる。カットの長さはコンテの段階ですでに決まっているので、実写ほど大胆な編集は少なく、微調整が基本。
-
アフレコ

各キャラクターを担当する声優が映像に合わせて、セリフを吹き込む。スケジュールの厳しい現状では、彩色前の借組みした映像を使うこともしばしば。同時進行で音楽や効果音も制作されている。
-
ダビング

アフレコした声やBGM、効果音などを映像に合わせてはめ込んでいく。できあがった映像が、オンエアされる。
興味のある職種から学科をチェック!
-

アニメーター・キャラクターデザイナー・制作進行
-

CGクリエイター・モデラー
-

音響監督・録音ミキサー
-

声優・キャラソン歌手